パーキング駐車場を運営する場合に、パーキング看板の設置は必須事項とも言えますが、その場合にはお店に依頼するのと自作を試みるので方法論が分かれます。
それぞれにメリットとデメリットがあり、屋外使用なのか、屋内なのかでも違いが出ますし素材もそれによって変えないといけません。
経年劣化の意識等も折込済みにしておかないと、思わぬ失敗に繋がる事もあります。
何の目的で設置する看板なのかだったり、制作にどの程度の手間が要るのかも考えて置くべきポイントです。
そこで今回、大型のパーキング看板を自作する場合の留意点や、適切なサイズについてポイントを3つ程述べていく事とします。
パーキング看板の基本事項について。
まず、お店に依頼した場合は一般的な素材のアルミ材を利用し、耐用年数が3年~5年計算で最安値が平均1,500円で最高が19,000円程になります。
枚数や看板の厚さの違いにより値段差が出てきます。
勿論、大型なのか小型なのかの違いも関係します。
光が当たった場合に目立つ様にする反射材を使った場合には、3,500円~28,000円代を推移する事になり、ミラー素材等の場合も同様で、特別な処理があったり、仕上げの処理を入れるか否かでも違いはあります。
他にも、設置工事の有無も考える場合は、10万円前後は掛かると見ておくと安定します。
メリットとしては、出来上がりのクオリティの高さと複雑なデザインでも請負ってもらえる点と、時間的コストが要らない事でデメリットは料金面が割高という事です。
これに対して、パーキング看板を自作するのでしたら、腐食に強く割れた場合に飛び散らない事を考慮してアクリル材を素材に選ぶなら、平均1,500円~5,000円範囲での製作が可能になります。
縦30cm×横40cmと計算して、此処に会社名と月極、幾らかの注意事項を書いたステッカーを購入し、貼り付ける段取を経ます。
ちなみにステッカー部分も自作したい場合には、実質的にアクリル板代の2,000円前後程で制作費を抑える事も不可能ではありません。メリットは安さと手軽さであり、デメリットは制作に慣れを要する事です。
パーキング看板の種類、P看板こと満空看板について。
パーキング看板には、幾つか種類があり、特に大型化の必要があるのは、P看板こと満空看板です。
P看板とは此処に駐車場がありますという宣伝看板の事で、この看板は、とにかく目立つ位置に設置する事が重要になります。
サイズも大型の方が都合が良い事が多く、この看板が目立たないと車が駐車場の存在に気付かず、そのまま通り過ぎてしまうという事も少なくありません。
月極の駐車場の場合は、そこまで極端に大型にしないでも構わない場合も多いですが、コインパーキングの場合は不特定多数にアピールしなければなりませんので、カラーリング等も相応に人目に付く物を選んだ方が確実です。
ただし、この場合にも、注意点があり、「他社の看板を遮っていないか」「周辺の景観を乱したり、車の出入に邪魔になる様な余地が無いか」の2点は特に意識しておかないといけません。
目立たせる為の大型看板の設置と言っても、際立ちすぎると周辺とのトラブルにも通じてしまいますので、看板を制作する場合には、必ず実際に車で通って、どの程度のサイズならば許容範囲なのかを見極めておく必要があります。
色彩やカラーリング等も、必ず一定数に意見を聞いてミスマッチか否かを計っておいた方が無難です。
パーキング看板の種類、料金看板について。
P看板以外では、料金看板も大型化した方が良いパーキング看板と言えます。
特にコインパーキング等で、料金の安さを全面に宣伝したい様な時には入口付近に、大きい物を1つ設置しておくのが重要なコツになります。
ちなみに、上限料金の安さを売りにしたい場合は上限料金を大きく目立つ様に書き、残りのスペースに小さく時間料金を書くという戦略等も出て来ます。
ただし、駐車場がある場所が都会の繁華街等の場合は違う戦略で行った方が良いケースもあります。
駐車場の需要が多い場所で、料金を全面に出し過ぎると駐車料金が高いという印象を利用者に与えてしまい、実際には安かったとしても、倦厭されてしまう事も少なくありません。
そういう場所では、本来は大型で目立つ様にした方が良い料金看板を敢えて後方に下げるというのも1つです。
この場合も、いきなり設置に踏み切るのではなく、事前に車で周辺を回ってみて、丁度良いバランスになる様な調整が必須となります。
ちなみに、P看板と料金看板以外の物で、注意看板と約款看板もありますが、こっちは直接売上に響く種類の看板では無いので、駐車場の隅のデッドスペースを見繕ってその周辺に添付しておく程度で構いません。
まとめ
複雑なデザインや時間を節約したい場合には、お店へ依頼するのも手ですが、早急に作りたい場合には1,500円~5,000円程度で自作看板の制作は可能です。
その場合はP看板と料金看板を特に大型化した方が良いですが、その場合には他社の看板を塞いだり、自社の駐車場の出入等の交通を妨げない事と、周辺の景観にミスマッチとなってしまいクレームが来ない様なデザインにしない事の2点を重視する様にします。
その際には、必ず車で周辺を回り、必要なサイズやカラーリングについて、慎重に検討する事です。
ちなみに、繁華街等の一部地域では違う戦略で行った方が良いケースがある事も確認事項になります。